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2005年 09月 08日 ( 2 )
次代のプロ野球 = その1 =

前回ぶちあげた構想の後処理。
といっても、さっきの話
だけど、これを考えたのは、6年前の秋だったのですが
ともかく、次代の劇空間プロ野球構想は、

     焔の男・上原 VS 悪の覆面球団

たとえば、そんな感じになるかと思います。


舞台は、近未来の地方都市。
そこは、悪の覆面選手軍団が支配する暗黒の街と化しておりました。
ホームグランドのみならず、遠征先の各地でも、わるさの限りをつくす悪の軍団。
その非道な振る舞いは、某街の駅前の小さな商店街で、スポーツ用品店を営む
山田正男さんにまで及びました。

山田さんには、かつて、プロ野球選手になることをめざし、白球を追いかけいた
青春の日々がありました。
その夢は破れ、選手としては野球から遠ざかってしまいましたが、今は、店が
終わった後、暮れなずむ公園で、小学2年生になる息子の正一君と、キャッチ
ボールを楽しみにする毎日を送っていました。

あたりを赤く染める美しい夕日を背に、ちからいっぱいボールを投げる正一君。

  「父ちゃん、どお?上原選手みたいだった?」
  「うーん、どぉかな。まだまだじゃないのか?」
  「よーし、それならこんどはどうだ、えいっ!」

大好きなじゃいあんつの上原投手をまねて、ボールを投げる純真な姿に
息子の成長を見る山田さん。
ボールが思い通りの軌跡を描いてミットにおさまった時の正一君の笑顔は、
亡き妻の面影をみるようでもあります。
山田さんは、このひとときに、ささやかな幸せを感じておりました。


そんなある日の夕暮れ時。
そろそろ店じまいをして、いつものように正一君とのキャッチボールに出かけ
ようかというところに、あの悪の覆面選手達がやってきたのでした。

店内の商品を乱暴に物色しつつ、山田さんに、みかじめ料を要求する軍団。
けれども、御存じの通り、世は平成の大不況。
山田さんのスポーツ用品店にも、時代は暗い影を落としておりました。
しかし、それはどうか御勘弁を、との哀願も、悪の軍団には通じません。
怒った覆面選手達は、きれいに陳列された商品を乱暴にひっくり返すばかりか
毎朝、山田さんが心を込めて磨いているショーウィンドウをたたき割ったりと
店内をところ狭しと大暴れしました。

商品は散乱し、店に貼ってあった正一君の大好きな上原投手のポスターも
無惨に踏みにじられました。
山田さんは、奴らにすがりつき、必死で制止しようとしました。
しかし、プロ野球選手の膂力には勝てず、振り払われてしまい、陳列棚に
したたかに腰をぶつけ、その場に崩れ落ちてしまいました。
うずくまり、激痛に顔をゆがめる山田さん。
と、そこへ、メリヤス工場へパートに出ている長女の茂子さんが帰ってきました。


あまりの惨状に、その場に立ち尽くす茂子さん。
すると、覆面選手の一人が、茂子さんをみとめました。
苦しい家計を思い、パートに出ている茂子さんは、いまが娘盛り。
家族想いの優しい性格はもとより、街でいちばんの器量のよさで、山田さんの
自慢の種でもありました。
けれども、今回は、そんな器量のよさがあだとなってしまいました。
覆面選手達は、かわりに彼女をもらっていくと言い出したのです。

途方に暮れる山田さん。
その窮状を思い、毅然とした口調で、茂子さんはいいました。

  「わかりました、いっしょにまいります」
  「し、茂子! お、おまえ・・」
  「お父さん、どうか心配しないで。
   わたしなら、どんなことがあっても平気よ」
  「・・・・・・」

ことばを失う山田さんをしり目に、覆面選手達は、やおら彼女を抱え込み、
その場を立ち去っていきました。


泥まみれになってひたすら白球を追いかけていた日々。
かつて憧れたプロ野球選手。
その人たちがこんなひどいことをするなんて・・。
青春の日々の情熱を踏みにじられ、打ちのめされた山田さん。
大事な娘も失い、すっかり気力が萎えてしまったせいでもありましょうか。
覆面選手達とのもみ合いの際に受けた傷により、山田さんは、重い病の床に
伏せたのでありました。


昨日までのささやかな幸せが、突然に壊れてしまったことは、幼い正一君にも
十分に理解できました。
だけど、いつまでも哀しみに暮れているわけにはいきません。
意を決した正一君は、大好きなじゃいあんつの上原投手に手紙を書きました。

   「うえはらせんしゅへ。
    とおちゃんとねえちゃんをたすけてください。
    おねがいします。
    やつらをやっつけてください。」

もちろん、正一君の願いは、遠く離れたグランドで汗を流す上原選手の心に
届いたのでありました。

(つづく)
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by mockin_snofkin | 2005-09-08 21:53 | minima moralia
いとしのじゃいあんつ。

05年のシーズンも終焉を迎えております。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。

残念ながら、わが愛しのじゃいあんつは、本年度もまた、不本意な成績のまま
シーズンを終えるようであります。
かくも由々しき事態に相成り、まことに残念。
遺憾の意を表明するとともに、アカンのアも表明いたしたく存じます。


わが栄光のじゃいあんつをかくも無惨に蝕んでいったのはなにか。
台風一過の秋空のもと、思いをめぐらせます。
わたしは、わがいとしのじゃいあんつが、来季に向けて、確実に強くなる努力を
完遂することを望んで止みません。

たとえば、有り余る金にモノを言わせ、西武から松坂、ソフトバンクから城島を
獲得。さらには、海の向こうから、マツイ・イチローを逆輸入 etc..
が、いくらよい選手でも、わがじゃいあんつにそぐわない下賤の輩もいることも
また事実であります。
そーゆー輩は、横っ面をゼニでひっぱたいて引退に追い込む。
このような勝つための努力は、なにも選手補強だけに限りません。
東京ドームへのスパイ用設備の完備、審判の買収、相手チームへの脅迫・・。
こうした勝つための努力を貫徹し、わがいとしのじゃいあんつが、来季こそは、
145戦145完全勝利を達成することを望んでいる次第であります。


それは、日本国民に、新しい時代の到来を告げることになるでしょう。
勝つためには、足りない何かを補う必要があるのです。
なりふり構わず、勝ちに行くというガッツが、気力が必要なのです。
来季の、わがじゃいあんつの優勝がそれを証明するはずです。
来るべき新たな時代には、「気力」という二文字に「ゼニ」というルビが
ふられることになるでしょう。


もはやわれわれは、「スポーツマンシップ」などという陳腐な戯れ言に
耳を貸す必要などないのであります。

    「完全なるエンターテイメント」

そう、「劇空間野球」こそが、唯一、ありうべき日本のプロ野球の姿なのです。
もちろん、エンターテイメントである以上は、ちびっ子からお年寄りまでが
存分に楽しめなくてはなりません。
そうなるとやはり、いにしえより伝わる「勧善懲悪」という美しいスローガンが
プロ野球の次代を築くための大きな指標となるのではないでしょうか。

   正義の球団じゃいあんつ VS 全国に散らばる悪の11球団。


わたしは思うのであります。
この、「水戸黄門」において完成され、子供向けTVヒーロー番組に伝えられた
伝統の図式においてこそ、「ポストモダンのプロ野球」が完成されるのだ、と。

(つづく)
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by mockin_snofkin | 2005-09-08 17:43 | minima moralia