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なんちゃないこと une promesse de bonheur
数年前のアカデミー賞の受賞式でのこと
この年の主演男優賞に輝いたのは、 E・ブロディ
って誰ょ、この兄ちゃんは、ってわしは思ったんですが
本人も予想外の受賞だったらしかった
だから登場するなり、ムチャクチャにはしゃぎ倒しよって
そのせいで会場は少しひいていた、ように思う

で、もぉえぇやろって頃合いで音楽が流れて、強制退場
と思いきや、興奮冷めやらぬ様子のブロディ君が、あわてて音楽を制止
ケッ、このお調子者が、まだはしゃぎ足らんのか?!
なんて思ったけど、この感想もまた、すぐに裏切られたって話


     ちょっとちょっと、ちょっとまって!
     音楽を消して! どうしても言わなくちゃならないことがあるんだ


彼女にアイラブユーですか?
ってうんざりしとったら、さにあらず


     僕は、この映画を通して、戦争の、非人道性ってものの悲しさを感じたんだ
     なんというか、戦争は、やっぱりしちゃいけないことなんだって・・
     たとえ誰が何を信じようとも、たとえそれがアラーの神であったとしても
     平和を願っているってことには違いない、と思う
      ・・・ いま、僕の友達ひとりが、兵士としてクウェートに居ます
     僕は、この戦争が早く終わって、すぐに彼らが戻って来ることを祈っています

     God bless you guys. I love you all.



当初のはしゃぎっぷりとは、対照的なメッセージ
彼のスピーチに、会場からは静かでいて力強い拍手が送られて


素朴だからこそ強く響く反戦ちゅう意志
わしもまた、とっても深い感銘を受けましたとさ
なんてぇことで、紹介しているわけではありません
わしが引っかかったのは、3行目と6行目のフレーズ
なんちゅうか、幸福の約束と祈り、について
だからまぁ、5月3日つながりではあるのだけれど
 



幸福の約束ってのは、とっても無責任なものだとは思います
他ならぬ現実が、たえず約束の破棄を告げてるんだから
だとすれば、破棄よりも、約束それ自体が、罪悪
はかない期待にすがるひとたちに対する冷酷な仕打ち
そういう約束の侮蔑が、激しい怒りを呼び起こしてしまって
だけれども、彼/彼女の怒りは、幸福を希求する叫びでもあって
したら、やっぱり約束はせんといかんのじゃないか、と

とはいえ、いつなのかってのが言えない約束だから
それは、祈りに接近していくことになったりして
いまだ来ぬ幸福、未来へ向けた祈り
でね、なかなか来んから、意地になったりしますわな
よしわかった、したら来るまで祈り続けてやるって



圧倒的な現実のさなかにあって
なすすべなく、えぇようにもみくちゃにされて
ボロボロになって、ぐしゃぐしゃになって
だけど、しっかり息だけはさせてもらっとる

いったい自分に何が起こってるのか
実のところ、本人は、よーわかっとらんかったり
次々と現実が襲いかかってきよるから
ボロボロのぐしゃぐしゃでも、せいぜいが、きょとーん

周りはおろか、自分自身も見えてなくなっとって
何にも見えん、だから、よくよく事情も飲み込めんままに
やみくもにささくれだった奔流に、ごぼごぼ
浮かんだり沈んだりしながら、呑み込まれていきよって

まぁ、何も見えんちゅか、何も見ないんがえぇかもね
改めて噛みしめる苦痛なんか、別にわざわざ味わんでも
何もかも、いっさいがっさい忘れるしかないんかもね
どぉしようもなくてどもならん現実を、実際のところは

とはいえ、やっぱり祈ってみたりします
たとえば、泣くことすら忘れてしまったひとたちのために


     あなたの信じている神様が誰であろうと
     彼/彼女が、あなたにしあわせを運んでくれますように
     ともかくもいつかきっと、あなたに、しあわせを
     このことを、今日もまた、僕は、僕の神様にお祈りしたいと思います


力のないひとたちにも幸福を約束するという祈り
わしの、せいいっぱいの矜持

 
 
 
ひとおちょくんのもたいがいにしとけゃ、あふぉどもが 
って、誰か言ってやってくれませんか、神様たちに
もうね、そろそろ、いい頃だと思うんで、どうかひとつ
何だったら、少し口調を改めるなりして

 
 
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by mockin_snofkin | 2006-05-03 02:20 | うぃめんず おうん